2007年に放送されたドラマ「コーヒープリンス1号店」。
韓国では最高視聴率27.8%を記録し、翌年には日本でも放送され、第2の韓流ブームの火付け役となりました。
このドラマをきっかけに、韓国俳優や女優にハマった人も多いのではないでしょうか。
今回は、「コーヒープリンス1号店」に出演していた7人の現在をご紹介します。
父を亡くし、母の借金を返済するためにバイトを掛け持ちしているコ・ウンチャン。
テコンドー師範で荒っぽい性格のためいつも男性と間違えられてしまいます。
仕事経験がなく責任感が全くないドンイン食品会長の孫チェ・ハンギョルは、初恋相手を思い続けていますが、父にお見合いを勧められ困惑していました。
ウンチャンを男性と思い込んでいるハンギョルは、同性愛者を装って父にお見合いを諦めてもらおうとウンチャンに恋人のふりを頼みます。
ハンギョルの祖母は、仕事も結婚もしない孫に古びた喫茶店を託します。
ハンギョルは祖母と初恋相手に実力を証明するために喫茶店を引き継ぎ、女性の集客を狙ってイケメン店員だけを雇って「コーヒープリンス」をオープンさせます。
ウンチャンも性別を隠して就職したのでした。
では早速、出演者7名の現在を見ていきましょう。
イケメン男性店員として「コーヒープリンス」に就職しながらも、ハンギョルに切ない恋心を抱くコ・ウンチャンを演じたのはユン・ウネさんです。
ユン・ウネさんは、1999年にアイドルでデビューし、2002年映画「緊急措置19号」で本格的に女優活動を始めました。
2006年ドラマ「宮−Love in Palace」で初めてのドラマ出演ながら主演を努めました。
ヒロインのシン・チェギョン役で一気に知名度を上げましたよね。
このドラマは最高視聴率28.8%を記録し、当初は20話で終わる予定がファンからの熱い要望で4話も延長されました。ユン・ウネさんはこの作品で、MBC演技大賞とKBS演技大賞で新人賞を受賞しています。
その後も2009年「お嬢さまをお願い!」、
2011年「私に嘘をついてみて」などに主演。
順調に女優活動をしてきましたが、2015年に中国ファッションサバイバル番組「女神のファッション」でのユン・ウネさんがデザインした服が、デザイナーのユン・チュホンさんが作った服と酷似していたため、「盗作された」と提起されました。
また、この時にデザインして披露された服が全て海外ブランドをコピーしたとの疑惑も出たのです。
そのため「コーヒープリンス1号店」になぞられ「コピープリンス」という汚名がついてしまうまでに。
2017年には自粛を経て復帰し、韓国のバラエティ番組「対話が必要なペット」に出演しました。
現在は2018年ドラマ「トキメキ注意報」で主演として出演して以来、
ドラマには出ておらず、音楽番組やバラエティ番組、YouTubeで活躍しています。
2022年にはプロジェクトグループWSG WANNABEのメンバーとして加入し、活動をしていくようですよ。
映画やドラマの出演予定はないですが、またドラマで輝くユン・ウネさんに期待したいですね。
男性だと勘違いしているウンチャンに戸惑いながら恋していくイケメン御曹司チェ・ハンギョルを演じたのは、日本でも大人気のコン・ユさんです。
2001年ドラマ「学校04」で本格的に俳優活動を始めました。
その後も様々な作品に出演するもヒット作には恵まれずに悩んでいたそうです。
しかし、2007年「コーヒープリンス1号店」に出演したことで低視聴率俳優から脱却。
MBC演技大賞で優秀賞を受賞し国内外でも人気となりました。
2008年に入隊し、2年間の兵役を経て2009年12月に除隊。
2012年「ビッグ〜愛は奇跡〜」でドラマ復帰を果たし、
2016年ドラマ「トッケビ〜君がくれた愛しい日々」の出演で人気俳優としての地位を固めました。
最近では、映画「SEOBOK/ソボク」でパク・ボゴムさんと共演し、日本でも人気となったNetflixシリーズ「イカゲーム」にも出演して話題になりましたよね。
同年ドラマ「静かなる海」では月面調査の捜査隊長ハン・ユンジェ役を演じ、宇宙服姿を披露しました。
歳を重ねるごとに魅力が増すコン・ユさん。これからの活動がとても楽しみですよね。
コーヒープリンスのスタッフで女子から人気があり、「ワッフル・ソンギ」と呼ばれるノ・ソンギ役を演じたのはキム・ジェウクさんです。
2002年ドラマ「勝手にしやがれ」で俳優デビューしました。
2007年には「コーヒープリンス1号店」に出演し、日本人女性に恋する役柄でもあった為、ドラマ内では日本語も披露していましたよね。
キム・ジェウクさんは、小学校に入る前まで日本で生活していたため日本語はペラペラのようですよ。
このドラマをきっかけに一躍有名となり人気俳優の1人となりました。
2008年「アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜」で映画デビュー。
この作品では、男性との恋愛のいざこざが尽きないモテ男で「魔性のゲイ」の異名を持つパティシエのソヌ役を演じました。
2016年に来日して撮影を行い、2018年に日韓合同映画「蝶の眠り」が公開されました。
中山美穂さん演じるアルツハイマーに侵されていく美人作家と恋に落ちていく韓国人留学生のチャネ役を演じました。
チャネの不思議な色気に虜になったファンも多いのではないでしょうか。
最近では、2022年ドラマ「クレイジーラブ」でノ・ゴジン役として主演を務め、元f(x)のクリスタルさんと共演しました。
日本での活動も積極的に行っているキム・ジェウクさん。
これからも魅力的なたくさんのキャラクターを演じて欲しいですね。
ハンギョルの初恋の相手ハン・ユジュの元彼のプロデューサー、チェ・ハンソン役を演じたのはイ・ソンギュンさんです。
2001年にミュージカル「ロッキーホラーショー」でプレドゥ役でデビューし、2006年までドラマにも出演していましたが、ヒット作には恵まれずにいました。
2007年ドラマ「白い巨塔」で演技派俳優のキム・ミョンミンさんの相手役チェドヨン役で出演しました。
役になりきる為に、チェドヨンの家がある方まで2時間歩き「役になりきれるように助けてください」と祈ってから帰ったそうです。
この強い思いを持ち続けたからこそブレイクしたのでしょうね。
その後、「コーヒープリンス1号店」、2010年ドラマ「パスタ〜恋が出来るまで〜」や
2016年ドラマ「今週、妻が浮気します」などの話題作に出演しました。
2019年には「パラサイト 半地下の家族」で金持ちのパク家の主人ドンイク役を演じました。
常にマナーを守る人物でありながらも、その裏には相手に対する差別や偏見を持っている少し癖のある演技を披露しました。
最近では、2021年ドラマ「Dr.ブレイン」や2
022年公開された映画「キングメーカー 大統領を作った男」に出演し、
2023年に放送されるドラマ「法銭」にも出演することが決まっています。
主演にも抜擢されるようになったイ・ソンギュンさん。
これからもっとイ・ソンギュンさんが見られるかもしれませんね。
ハンギョルを兄貴として慕っていますが、実は有名病院の息子。
コーヒープリンスでは可愛い存在で人気を集めるチン・ハリム役を演じたのはキム・ドンウクさんです。
2006年にドラマ「ブレーキ」で地上波に初出演。
2007年の「コーヒープリンス1号店」が2度目のドラマ出演となりましたが、明るくムードメーカーのハリムを演じ、第1回コリアドラマアワードで人気賞を受賞して知名度を上げました。
その後もドラマや映画に出演し実力を発揮していましたが、2012年から2012年には兵役に行き俳優活動から離れていました。
除隊後の2014年ドラマ「イニョプの道」で
イニョプの婚約者ウンギ役としてメインキャストを務め、
その後の2017年映画「神と共に 第1章:罪と罰」では、
殉職したジャホンの弟キム・スホン役として出演し春史映画祭と黄金撮影賞で男優助演を受賞。演技力を評価されました。
その後も続編の2018年映画「神と共に 第2章:因と縁」では、怨霊となってしまったキム・スホン役を演じ、大韓民国ベストスター賞でベスト助演賞を受賞。
この作品は、韓国版の「アベンジャーズ」と言われるほど、名子役からアイドル、実力派俳優が出演しており、コン・ユさんが出演した映画「新感染 ファイナル エクスプレス」を超えるほどの大ヒットでした。
最近では、2022年ドラマ「豚の王」でキム・ソンギュさんとW主演を務めました。
学生時代のいじめの被害者から連続殺人鬼の加害者になってしまうという、今までに見たことのないような冷たい眼差しと感情表現で演じきりました。
可愛らしい役から殺人鬼まで幅広く演じているキム・ドンウクさん、これからの作品が楽しみですね。
強面な顔をしていますが不器用ながら優しい一面を持つファン・ミニョプ役を演じたのはイ・オンさんです。
1999年にチャ・スンウォンさんに憧れてモデルを目指し、108kgあった体重を30kg減量してモデルデビューしました。
2007年ドラマ「コーヒープリンス1号店」でドラマに初出演し、「迷惑ミニョプ」という愛称で一躍人気俳優となりましたよね。
しかし、2008年ドラマ「必殺!最強チル」の放送終了の打ち上げに参加後、
高架道路をバイクで走行中にガードレールに衝突して27歳の若さで帰らぬ人となってしまいました。
目撃証言からひき逃げの疑いもありましたが、真相は未だに不明のままです。
イ・オンさんの今後の活躍に期待が集まった時に起こった事故でした。
イ・オンさんの出棺式には兵役中だったコン・ユさんが位牌を持って霊柩車まで移動したようです。
2021年にはイ・オンさんが亡くなって13回忌ということで多くのファンが哀悼を示しました。
コン・ユさんは、2020年の「青春ドキュメンタリー 再び二十歳 コーヒープリンス編」で「ジェウクと2人で棺の前で狂ったように泣いた。ずいぶんと歳月が経ったが、イ・オンのことを考えるといつも心が痛い。」と目頭を熱くさせていました。
ファンだけでなく共演者からも愛されていたイ・オンさん。本当に残念ですね。
ハンギョルの初恋の相手で自由奔放に生きながらも自立をしている画家のハン・ユジュ役を演じたのはチェ・ジョンアンさんです。
1995年にモデルとしてデビューしました。
1996年ドラマ「男女6人恋物語」で女優活動を始め、
1999年にはアルバム「無情」で歌手としてもデビューし、ソウル歌謡大賞で新人歌手賞を受賞しました。
その後もドラマや映画に出演し、2007年「コーヒープリンス1号店」ではヒロインではないものの透明感と見事な演技力を披露し話題を集めましたね。
しかし、「コーヒープリンスのハン・ユジュ」のイメージが強くついたことで、ハン・ユジュを超える演技が出来ず悩んでいました。
しかし、2009年ドラマ「カインとアベル」ではチョインとソヌの間で揺れ動く女性役を演じました。
ハン・ユジュと似た恋人を忘れられないキャラクターではありましたが、強い部分がありながらも少し悪い部分が多く見えた演技をしていましたよね。
最近では、2021年ドラマ「恋するイエカツ」ではウィジュ役として出演し、
2022年ドラマ「豚の王」では「コーヒープリンス1号店」で一緒だったキム・ドンウクさんと再共演し、刑事のカン・ジナを演じました。
自立したかっこいい女性を演じることが多いチェ・ジョンアンさん。ヒロインとして可愛らしい役も見てみたいですよね。
いかがでしたか。
今回は、大ヒットドラマ「コーヒープリンス1号店」に出演していた7人の現在についてご紹介しました。このドラマをきっかけに飛躍した方が多かったですよね。
今ではトップ俳優として活躍する彼らの初々しい姿を「コーヒープリンス1号店」でもう1度見てみるのも面白いかもしれませんね。