韓国ドラマと言えば、緻密なストーリーで展開されるサスペンスや、ドロドロ復讐劇に、近年ではゾンビ系なども人気を集めていますが、コメディ要素でも大笑いさせてくれるのが魅力です。
今回は、思いっきり笑えて元気になれる8作品を選んでご紹介したいと思います。
最初にご紹介するのは、韓国で2021年にシーズン1が放送された「酒飲みな都会の女たち」です。
酒好きなアラサー女性たちが、恋愛・仕事・友情・家族といった人生の問題と向き合いながら、成長していくストーリー。
放送されるやいなや、瞬く間に多くの視聴者を獲得し、シーズン2の要請が殺到した超人気作です。
メインキャストのソヒ、ジヨン、ジグの三人の酒エピソードと、ぶっ飛びキャラに爆笑しながらも、恋愛、仕事、人間関係、家族の悩みなどがリアルに描かれた本作は、社会人であれば一度は経験しているようなエピソードの数々に、思いっきり共感し、時にホロっとしてしまうこと間違いなしです。
実在する友人から作り上げたというキャラクターを、各俳優たちが見事に自分のものにして演じきり、さらにその魅力を最大化させる演出も加わって、視聴者に爆発的な人気を得たと言えます。
続いてご紹介するのは、韓国で2020年に放送された「哲仁王后 ~俺がクイーン!?~」です。
現代の男性の魂が、朝鮮時代の王妃の体に入り込んだことから巻き起こる騒動を描く「魂入れ替わり」フュージョン・コメディ時代劇。
幅広い年齢層の視聴者の心を掴み、2021年時代劇ドラマ部門視聴率No.1を獲得した話題作です。
主演のシン・ヘソンさんと言えば、韓国で「視聴率女王」の異名を持つほどの人気女優です。
そんな彼女が本作では、現代韓国の男性の魂が入り込んだ王妃を演じました。
このドラマが爆発的な人気を得た最大の要因は、男の魂を受け継いだヒロインの演技があまりに痛快で面白かったためと言えます。
また本作は、ドラマ史上に残るたくさんの名シーンを残したほか、「ノータッチ・カップル」という新しい流行語まで生み、「フュージョン・コメディ時代劇」という新しいジャンルを確立しました。
三番目にご紹介するのは、韓国で2019年に放送された「ペガサスマーケット」です。
大企業の島流し先を舞台に、ぶっ飛び社長と生真面目店長が繰り広げる抱腹絶倒のコメディドラマ。
原作がウェブトゥーンということもあり、なんといっても「ぶっ飛んだ」世界観が魅力です。
登場人物一人ひとりのキャラクターが濃すぎてカオス状態になってしまってはいるものの、その中で起こるハートウォーミングな展開にはジーンとさせられます。
見どころは、1話目の重苦しい雰囲気から一転した、テンポの良いコメディと魅力的な俳優陣のエンターテインメントな演技の数々です。
そして全てコメディタッチで進むだけではなく、従業員のサイドストーリーやロマンスもここぞという場面で挟んでくるので、更にコメディが活きてきます。
四番目にご紹介するのは、韓国で2024年に放送された「タッカンジョン」です。
ある日、タッカンジョン(鶏のから揚げ)になってしまった娘を取り戻すため、父親と彼女に片思いする男の孤軍奮闘を描いたコミックミステリー追跡劇。
2019年に、予測不可能な展開で大人気を博したウェブトゥーンが原作です。
謎の機械によって人がタッカンジョンに変わる事件を中心に、不明な手がかりと関わった人々の死亡と失踪、これを土台にした途方もないストーリーが展開します。
今までになかったようなシチュエーションの映画であり、演技力が高い俳優陣が出演することでも注目度の高い作品と言えます。
シュールな笑いが好きな人には特におすすめで、1話30分前後の全10エピソードなので、あっという間に楽しめるのもうれしいポイントです。
五番目にご紹介するのは、韓国で2017年に放送された「刑務所のルールブック」です。
ある事件をきっかけに刑務所入りした野球選手の、受刑者達との絆や心温まる出来事が描かれたヒューマンドラマ。
百想芸術大賞で5冠を受賞した大ヒットドラマ。
「笑って泣ける最高の名作」 との呼び声高く、愛され続ける一作です。
舞台が刑務所なので、脱獄するとか復讐するとかハラハラドキドキなストーリーを想像してしまいますが、本作は登場人物の温かさにほっこりして、感動させられる人間味溢れるストーリーが魅力です。
刑務所仲間のくだらないやりとりに笑って、それぞれが抱える事情にホロっとさせられます。
六番目にご紹介するのは、韓国で2017年に放送された「力の強い女 ト・ボンスン」です。
先祖代々の怪力を受け継ぐ女性が、変わり者のCEOと正義感あふれる熱血刑事との間で繰り広げるラブコメディ。
韓国JTBCの歴代最高視聴率9%を記録し、主演のパク・ボヨンさんは、韓流ドラマ女性演技者賞を受賞しています。
小柄で可愛らしい見た目と、怪力というギャップは男性ファンのみならず、多くの女性をもファンにしてしまう彼女の魅力がギュッと詰まったドラマです。
韓国の女性が求める「可愛いだけじゃなく強い女性」という心理を、コメディというジャンルで上手く表現し、見ていて痛快なドラマに仕上がっています。
七番目にご紹介するのは、韓国で2019年に放送された「リーガル・ハイ」です。
お金がすべての俗物弁護士と、正義がすべての新人弁護士という正反対の二人が、難事件を勝訴に導くリーガルコメディ。
日本の同名大ヒットドラマをリメイクしました。
韓国版の見どころは、原作の面白さを踏襲しつつ、日本版よりもコメディ色がさらに強まっているほか、権力を持つ財閥の存在が描かれるなど、韓国ドラマらしい要素もプラスされています。
「太陽の末裔」のチン・グさんが、超個性的な天才弁護士役を怪演しています。
また、正義感あふれる新人弁護士との凸凹コンビぶりにも注目です。
最後にご紹介するのは、韓国で2018年に放送された「プレーヤー〜華麗なる天才詐欺師」です。
権力者が不法に稼いだ汚いカネを、詐欺師&レーサー&ハッカー&ファイターという最高の「プレーヤー」たちが綺麗に盗む姿を描くマネースティールアクション。
本作品の見どころは、犯罪収益を専門に奪う四人組の活躍と、彼らの痛快な復讐劇です。
ソン・スンホンさん演じる天才詐欺師のカリスマ性、クリスタルさん演じるクールなドライバー、そしてハッカーやファイターなど、各分野のプロフェッショナルが集結したチームの活躍が魅力です。
さらにド派手なアクションシーンや、緻密な頭脳戦、そして復讐劇ならではのハラハラドキドキの展開も見どころです。
いかがでしたでしょうか。
今回は、コメディタッチで軽やかに見て笑える8作品をご紹介しました。
普段は、泥沼系の復讐ストーリーやゾンビ系作品などを好んで観ることが多い方でも、たまには思いっきり笑えて、時にホロっとしてしまう人間味溢れるストーリーを楽しんではどうでしょう。
貴方の興味を引いた作品があったのなら幸いです。