「次に来る俳優」として注目されているチャン・ドンユンさんが主演に選ばれた初の時代劇ドラマ「ノクドゥ伝〜花に降る月明かり〜」。
2019年韓国KBSで放送されたドラマの中で、同時間帯視聴率1位、KBS演技大賞ではベストカップル賞を含む5冠を達成するなどの記録を達成しました。
今回は、傑作ラブコメディ「ノクドゥ伝~花に降る月明かり~」に出演していた7人の現在をご紹介します。
「ノクドゥ伝〜花に降る月明かり〜」はどんなドラマ?
離れ小島で育った少年チョン・ノクドゥ。
ある日、謎の武士集団に家を襲撃され真相を暴くために刺客を追って行くと男子禁制の寡婦村(未亡人だけの村)に着いてしまいました。
その村に侵入するために未亡人に変装し、男勝りな妓生の見習いトン・ドンジュと暮らすことに。
ノクドゥは女性のように振舞いますが、ひょんな事からバレてしまい追い出されそうになります。
やむを得ず同居生活を続けていく中で助けてくれるドンジュに心を惹かれていきますが、ドンジュに想いを寄せる王族チャ・ユルムが恋のライバルと知り三角関係になってしまうのでした。
出演者7人の現在を紹介
それでは早速、「ノクドゥ~花に降る月明かり~」を盛り上げてくれたキャストの現在を見ていきましょう。
チャン・ドンユン/チョン・ノクドゥ
文武両道で綺麗な女装姿を披露したチョン・ノクドゥ役を演じたのは「次に来る俳優」として注目されている俳優チャン・ドンユンさんです。
チャン・ドンユンさんは2015年、コンビニ強盗を捕らえて警察から表彰されました。ニュースでも取り上げられ「強盗を捕まえたイケメン大学生」としてネットで話題となり、事務所からスカウトされてデビューした逸話をもつ俳優でもあります。
2016年ウェブドラマ「ゲーム会社の女子社員たち」で俳優デビューし、
同年ドラマ「ソロモンの偽証」では
主演ハン・ジフン役を務めたことで注目を浴びました。
2017年ドラマ「恋するレモネード」で全てに優れたソン・デフィ役を演じました。
このドラマは多くのスターを輩出した人気シリーズで、チャン・ドンユンさんもこのドラマをきっかけに多くのドラマや映画に出演しています。
2019年「ノクドゥ伝〜花に降る月明かり〜」に主演のチョン・ノクドゥ役として出演し、その年のKBS演技大賞でベストカップル賞を受賞しました。
同年に「Beautiful Days」で初の映画出演となり、母親に捨てられた過去を持つ少年を演じました。
2022年には映画「オオカミ狩り」でソ・イングクさんとW主演として共演。
極悪犯罪者の役を演じ話題となりました。
チャン・ドンユンさんもソ・イングクさんも今までの好青年というイメージとは違った狂気的な演技には圧巻です。
その他にも、ドラマ「私の男はキューピット」や、2023年ドラマ「オアシス」などまだ公開や放送未定のものにも出演することが決まっています。
チャン・ドンユンさんのこれからの活動が楽しみですね。
キム・ソヒョン/トン・ドンジュ
ノクドゥと同居生活をしている男勝りな妓生見習いのトン・ドンジュ役を演じたのは、子役から活動しているキム・ソヒョンさんです。
キム・ソヒョンさんは2008年ドラマ「伝説の故郷」のヨンファ役で正式にデビューしました。
そして、多くの注目を集めた作品は2012年ドラマ「太陽を抱く月」です。
キム・ミンソさん演じる王妃ユン・ボギョンの子供時代を演じました。
清純な外見の裏にある欲深い性格を表現したことで好評を得ました。
この作品は最高視聴率46.1%を記録し、ヒットに貢献したキム・ソヒョンさんは新人賞を受賞。
国民の妹」と呼ばれるようになりました。
同年ドラマ「会いたい」でヨ・ジングさんと再会し、ユン・ウネさん演じるイ・スヨンの少女時代を演じました。
この作品では「殺人者の娘」と呼ばれる少女役に挑戦して高い評価を得ました。
その後も女優として活躍しながら、2013年の音楽番組「 音楽中心」でSHINeeのミンホさん達と司会を務めました。
2017年には「君の名は。」で韓国版の宮水三葉の吹き替えに参加。
女優を続けながらも活動の幅を広げていくキム・ソヒョンさんには驚かされますよね。
そして「ノクドゥ伝〜花に降る月明かり〜」でトン・ドンジュ役を演じ、年末のKBS演技大賞で優秀賞、ベストカップル賞を受賞しました。
最近では2021年の時代劇ドラマ「王女 ピョンガン 月が浮かぶ川」で主演のピョンガン役を演じました。
ドラマ内でキム・ソヒョンさんは華麗なアクションシーンを披露し、綺麗な王女の姿も見せてくれましたね。
KBS演技大賞では、最優秀女優賞、人気賞、ベストカップル賞を含む6つもの賞を受賞。
22歳という若さで女優としての最高峰である最優秀女優賞に選ばれたキム・ソヒョンさん。
これからの活躍が楽しみですね。
カン・テオ/チャ・ユルム
主人公ノクドゥの恋のライバルとして現れた王族の青年チャ・ユルムを演じたのは5urprise出身のカン・テオさんです。
カン・テオさんは、2013年に5人組の俳優グループ5urpriseのメンバーとしてウェブドラマ「放課後サプライズ」で俳優デビュー。
2014年韓国とベトナム合作ドラマ「今日も青春」で主演を務めました。
このドラマ以降ベトナムでは「ベトナムプリンス」と呼ばれ人気の韓流スターとして有名です。
2017年ドラマ「あなたはひどいです」では主要キャストとなるイ・ギョンス役で盲目の青年を演じ、第2回Asia Artist Awardsでライジングスター賞を受賞し、演技力が高く評価されました。
2019年ドラマ「ノクドゥ伝〜花に降る月明かり〜」でユルム役を演じ、KBS演技大賞では男性新人賞を受賞し一躍有名になりましたよね。
カン・テオさん出演の話題作といえば2022年ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」です。
自閉症の弁護士ウ・ヨンウを一途に思うチームの職員男性イ・ジュノ役を演じました。
「あの爽やかな彼は誰?」と注目する視聴者が続出するほどジュノ推しが多かったようですよ。
そして、2022年の9月20日に兵役に入隊することが決まっています。
除隊予定の2024年頃に「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌 シーズン2」を放送したいと制作陣が語っているそうなので、もしかしたらイ・ジュノとして帰ってきてくれるかもしれませんね。
チョン・ジュノ/光海君(クァンへグン)
権力に取り憑かれ、王妃が産んだ子が王位を脅かすと知ると捨てさせた人物。
悪逆非道な光海君を演じたのはチョン・ジュノさんです。
チョン・ジュノさんは、1995年にゴルフ場でバイトしている時にモデルのスカウトを受け芸能界へ入りました。
1999年ドラマ「ワンチョー伝説の英雄ー」で主要キャストのイ・ジョンジュ役を演じて大ヒット。
このドラマをきっかけに人気を得て、その後もCMやドラマで活躍し映画界にも進出しました。
2001年映画「マイ・ボス・マイ・ヒーロー」で主演のケドゥシク役を演じ、シリーズ化するヒット作になりました。日本でも長瀬智也さんでリメイクされ話題となりましたよね。
チョン・ジュノさんが注目された作品として有名なのは2008年ドラマ「ラスト・スキャンダル」です。
主人公のチャン・ドンチョル役を演じ、MBC演技大賞では最優秀男優賞とベストカップル賞を受賞。
最終回では視聴率21.1%を記録する作品となりました。
そして2018年「ノクドゥ伝〜花に降る月明かり〜」で光海君役を演じました。
光海君は時代劇ドラマによく出てくる人物で、ドラマによって描かれ方も様々です。
チョン・ジュノさんはシリアスで恐怖に飲み込まれる演技を見せてくれました。
最近では2020年ドラマ「女神降臨」ではイ・スホの父親イ・ジュホン役を演じました。
チャン・ジュノさんも1990年代に「顔天才」としてブレイクしました。
このドラマでは「新・顔天才」と呼ばれるチャ・ウヌさんと親子役で共演。
視聴者からは「適役としか言いようが無い」と言われるほどビジュアル面でも再注目されました。
また、2022年映画「おんぶ」で2年ぶりの映画復帰となり、家族思いの父親役を演じました。
この撮影中に靭帯損傷の大怪我を負いましたが、最後まで撮影する俳優魂を見せたそうですよ。
ラブストーリーの主人公からシリアスな悪役、そしてユーモアたっぷりなコメディーなど様々な役をこなせる実力派俳優ですよね。
ファン・インヨプ(イニョプ)/パク・ダノ
ユルムの護衛武士で剣術の達人。心身ともにユルムを支え、命令に忠実なパク・ダノを演じたのはファン・インヨプさんです。
ファン・インヨプさんは、2017年モデルデビューし、2019年「ノクドゥ伝〜花に降る月明かり〜」でパク・ダノ役を演じました。
セリフや出番が少ない役ではありましたが、目つきなどのカリスマ性溢れる魅力で深い印象を残しましたよね。
2020年ドラマ「女神降臨」でドラマ3作品目ながらも主演キャストに選ばれ、
チャ・ウヌさん演じるイ・スホの恋のライバルであるハン・ソジュン役を演じ、一躍有名になりました。
アイドルを目指していた過去を持つ役でもあったので、ドラマ内では歌を披露する場面もあり、OSTにも参加。
ドラマ放送終了後からは「ハン・ソジュンロス」を巻き起こすほど話題になりました。
2022年現在、デビューして5年目を迎えるファン・インヨプさんも日本での活動も広げており、ファンミーティングの開催が決定しています。
今の若手韓国芸能界で最も注目されている俳優といえますね。
ユン・ユソン/チョン行首(ヘンス)
ドンジュを時に叱りながらも優しく見守り続け、社会的に立場が弱い寡婦を守る美しくも強い女性チョン行首を演じたのはユン・ユソンさんです。
ユン・ユソンさんは、1975年映画「会わなければならない人」で6歳から活動をしており、1980年代では「国民的美少女」と呼ばれるほどの美人女優でした。
2006年ドラマ「宮ーLove in Palaceー」で
チュ・ジフンさん演じる皇太子イ・シンの母、皇后ミン役で出演し、子供達の教育に熱い母親を演じました。
韓国に王室制度が残っていたらという設定の中で繰り広げられるドラマは、韓国で最高視聴率28.8%を記録し、日本でも人気となりました。
ユン・ユソンさんが母親役を演じるきっかけになった作品でもあります。
2009年ドラマ「善徳女王」でも主人公の善徳女王と天明(チョンミョン)の双子の母親摩耶王妃役で、とても優しい性格の女性を演じました。
2019年ドラマ「ノクドゥ伝〜花に降る月明かり〜」のチョン行首役はチョン・ミソンさんが演じる予定でしたが突如にしてこの世を去り、親友であったユン・ユソンさんが演じることになったのです。
チョン・ミソンさんはドラマ「製パン王キム・タック」で温かい母親役を演じ、日本でも存在感を見せる女優でした。チョン・ミソンさんがチョン首行を演じたらと思い描きながら優しく温かみのある役柄を上手に演じてくれましたよね。
最近では2021年ドラマ「ユミの細胞たち」で主人公ユミの母親役、同年ドラマ「イミテーション」の主要キャストでイ・マハの母親役、2022年ドラマ「明日」ではチェ・ジュヌンの母親役で出演しており、特別出演や少ない出演シーンながらも存在感があります。
「韓国のオンマ」と呼ばれる日までそう遠くは無いかもしれませんね。
イ・ムンシク/ファン将軍
ノクドゥの武術の師匠で元々は戦地で英雄的な活躍をした武将で、1人娘を育てる強くて子煩悩なファン将軍を演じたのはイ・ムンシクさんです。
イ・ムンシクさんは1996年にデビューし、長い間脇役などを務め演技力を培ってきました。
2003年ドラマ「チュオクの剣」で泥棒役を演じたことで、一躍有名になります。
イ・ムンシクさんが出演した作品の中で特に話題になった作品は2008年ドラマ「一枝梅 イルジメ」ではないでしょうか。
ドラマ内ではイ・ジュンギさん演じるイルジメの父親セドル役として出演し、少し頼りなさそうな役を演じていました。
セドルが「チュオクに剣」の時の泥棒と姿が似ている事から本当に前歯を抜く俳優魂を見せました。
この姿がチャームポイントとなり、ファンから愛されるキャストの1人になりましたよね。
2013年から放送されたドラマ「奇皇后〜ふたつの愛、涙の誓い〜」でチュ・ジンモさん演じるワン・ユに使える内宮パン・シヌ役を演じました。
ドラマ内では体を張ってワン・ユを守るシーンがあり、今までの頼りないお父さんのイメージが変わりましたよね。
最近では映画「殺手」に出演することが決まっており、イ・バン役を演じます。
この映画は朝鮮時代を舞台にしたアクション映画になるようです。
もしかしたらイ・ムンシクさんの本格的アクションシーンが見れるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「ノクドゥ~花に降る月明かり~」の主要キャスト7人の現在についてご紹介しました。
「時代劇ドラマといえばこの人」という役者がいる中で、初めて時代劇に挑戦し、その後大きく飛躍する俳優もいました。
このドラマをきっかけに活動の幅を広げていった出演者の皆さんのこれからの活躍が楽しみですね。
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