「私の名前はキム・サムスン」は、崖っぷちのパティシェ女子とツンデレ御曹司の恋愛模様を描いたラブコメディーで、2005年に韓国で最高視聴率51%を記録しました。
アラサーの恋のバイブルとして人気を博し、ヒョンビンがブレイクするきっかけになったドラマですが、今回は、本ドラマを盛り上げたキャストの中から7人を選び、その芸歴や近況もご紹介したいと思います。
ポッチャリめで30歳の独身女とイケメン若社長の恋物語ですが、そこに米国留学や病気を絡ませる、韓国ドラマの定番ともいえる設定で、笑えるシーンも多くて面白いラブコメです。
とにかくヒョンビンが若くて格好良いし、韓ドラ女優らしからぬ演技を見せてくれるキム・ソナの魅力もたまりません。
30歳でポッチャリ気味のパティシエ、キム・ソナさん演じるキム・サムスンは、クリスマス・イブに恋人の、イ・ギュハンさん演じるミン・ヒョヌにフラれた上、働いていた店もクビになってしまいます。
しかしある日、生意気な青年実業家の、ヒョンビンさん演じるヒョン・ジノンと出会います。
レストランオーナーであるジノンに強引にスカウトされたサムスンは、自分の店を開くという夢のため、しぶしぶジノンの店でパティシエとして働くことを決意しましたが・・・。
ドジで愛らしいヒロイン像と、結婚や恋愛についての赤裸々なセリフが、女性たちに圧倒的に支持されました。
毎回飛び出してくるサムスンのセリフに、ドキッとすること間違いありません。
また、ヒョンビンもまだ若く、鼻持ちならない御曹司を演じながらも、どこかかわいらしいところが垣間見え、
王道の恋愛ドラマではありませんが、笑って泣けて心温まるラブコメディです。
それでは早速出演者たちの現在を覗いてみましょう
最初にご紹介するのは、本作で、幸せな結婚に憧れる、ドジで少々ポッチャリめの30歳パティシエ、キム・サムスンを演じたキム・ソナさんです。
1975年10月1日 慶尚北道大邱市生まれで、2023年現在、芸歴 25年です。
中学生の時、家族で日本に移住し、高校卒業後に渡米。大学在学中にモデルのオーディションに合格します。
そして1998年、「勝負師」でドラマデビューすると、2005年に、役作りのため8キロ太り挑んだ主演作「私の名前はキム・サムスン」が韓国で50%を超える視聴率を記録し、一躍国民的女優になりました。
その後、配給会社とのトラブルでしばらくテレビから姿を消しましたが、3年後、ドラマ「ラブ・トレジャー」でカムバックします。
女優根性に裏打ちされた演技力と飾らない人柄は、同性にも大変人気があります。
最近では、2023年4月より韓国で放送された「仮面の女王」で、弱者を弁護する人権弁護士を熱演し、元気な姿を見せています。
続いてご紹介するのは、本作品中、高級レストランを経営する若社長で、イケメンで仕事はできるが、傲慢で
つっけんどんな性格のヒョン・ジノンを演じたヒョンビンさんです。
1982年9月25日 ソウル特別市生まれで、2023年現在、芸歴 20年です。
2003年にテレビドラマ「ボディガード」でデビューし、その後最高視聴率51%を記録した人気ドラマ「私の名前はキム・サムスン」でブレイクし、「シークレット・ガーデン」や「コンフィデンシャル/共助」など数々のヒット作に出演しました。
ラブコメのヒーローから北朝鮮軍人まで幅広くこなし、次々ヒット作を生み出す長身イケメン俳優ですが、演技に対する並々ならぬ情熱と惜しみない努力が、作品を通して私たちにしっかりと伝わってくるような役者さんです。
最近では、ファン・ジョンミンさんとの共演で、タリバンの人質になった韓国人救出作戦を描いたヒット作「極限境界線 救出までの18日間」に出演し、元気な姿を見せています。
三人目に紹介するのは、医学部の学生でジノンの元彼女ですが、3年前、胃がん治療のため渡米し最近韓国に戻って来た、ユ・ヒジンを演じたチョン・リョウォンさんです。
1981年1月21日 ソウル特別市生まれで、2023年現在、芸歴 23年です。
2000年にダンスアイドルユニット「シャクラ」のメンバーとしてデビューしますが、すぐ脱退し、2002年の「サキソホンとあん餅」で俳優デビューし、本格的に女優の道へ進みます。
そして、2005年、吸血鬼一族が主役の人気ドラマ「アンニョン、フランチェスカ」や、映画「B型の彼氏」に出演。
小学生の時に、家族と共にオーストラリアに移住していたため、英語は母国語並みに得意で、本ドラマの中でも
ダニエル・へニーさん演じるヘンリーと見事な英会話を披露しています。
また、モデルも顔負けの素晴らしい脚線美で多くのファンを魅了する女優さんです。
最近では、2022年、法定ミステリードラマ「弁論をはじめます」に出演したり、映画「白い車に乗った女」で、コリアンファンタステック部門の俳優賞を受賞するなど元気な姿を見せています。
四人目に紹介するのは、ヒジンの主治医で、胃がん治療途中で帰国してしまったヒジンを心配し韓国にやってきたヘンリー・キムを演じたダニエル・ヘニーさんです。
1979年11月28日 米国・ミシガン州カーソン市生まれで、英国系の父と韓国系の母をルーツに持ちます。
ブロードウェイの舞台に立った後、モデルとしてロンドンやパリ、ミラノなどで活躍していましたが、韓国ではCMから活動をスタートさせます。
そして2005年のドラマ「私の名前はキム・サムスン」に出演し、広くその名が知られるようになりました。
優しく見守る眼差しと耳をくすぐる英語の囁きで女性ファンをとりこにし、ユン・ソクホ監督に見初められて、2006年「春のワルツ」に抜擢されます。
最近では、2022年公開の続編もの「コンフィデンシャル:国際共助捜査」で、新しいキャストとして登場し、アメリカから来たFBI要員役を演じて、観客の注目を浴びました。
五人目に紹介するのは、サムスンの元カレで、建築設計士のミン・ヒョヌを演じたイ・ギュハンさんです。
1980年 8月 4日生まれで、2023年現在、芸歴 24年です。
デビューは、1999年のドラマ「愛と成功」ですが、日本でも大ヒットしたドラマ「私の名前はキム・サムスン」で、主人公サムスンの元彼として登場し注目を浴びました。
その後多くのオファーがありましたが、どれもコミカルな元カレイメージと同じものばかりのため、脱却するために2008年に1年間休業しています。
最近ではバラエティへの出演を増やし、一般への認知度を高め、俳優としての再飛躍につなげました。
実際、2015年の「愛人がいます」への出演に続き、2018年ドラマ「金持ちの息子」で演技大賞男性優秀演技賞を受賞。
直近では、2023年7月公開の「長い間あなたを待っていました」で、これまで個性の強い演技力を見せつけてきたイ・ギュハンさんが、どのような演技を披露するのか、注目が集まっています。
六人目に紹介するのは、ヒョヌの婚約者でサムスンの後輩にあたるチャン・チェリを演じたイ・ユンミさんです。
1981年9月25日生まれで、2023年現在、芸歴 21年です。
2002年にドラマ「薔薇の戦争」で女優デビューを果たしました。また、2003年には音楽グループ「The S」のメンバーとして歌手デビューもしています。
代表作は、2006年の「私の名前はキム・サムスン」ですが、2015年に「不屈の婿」にも出演しました。
イ・ユンミさんは、2006年、作曲家で歌手のチュ・ヨンフンさんと結婚し、三人の娘を育てています。
女優としての活動もさることながら、幸せな家庭を築いた素晴らしい妻・母として広く知られ、韓国のママタレントとしても人気を獲得しました。
また結婚後は、ファッション系のインターネットショッピングモールを設立した実業家でもあり、自身がそのサイトのモデルを務めていたことでも知られています。
最近では、2022年2月公開のドラマ「スポンサー」に出演し、女優活動も元気に続けているようです。
最後に紹介するのは、サムスンの姉で、エリートサラリーマンと見合い結婚するも、突然離婚してしまうキム・イヨンを演じたイ・アヒョンさんです。
1972年4月13日 ソウル市生まれで、2023年現在、芸歴 29年です。
高校1年から大学2年まで米国ロサンゼルスで過ごした帰国子女でもあります。
1994年に、女優デビューを果たし、同年演技大賞新人女優賞を受賞しました。
また、日本でもヒットしたドラマ「私の名前はキム・サムスン」ではサムスンの姉役を好演しています。
その後、2012年、「花ざかりの君たちへ」などに出演し、最近では2020年のドラマ「素晴らしい遺産」での熱演や2023年の「恋は盲目 」への出演が記憶に新しいところです。
いかがでしたか?
今回は18年前、韓国で最高視聴率51%を叩き出し、「サムスン・シンドローム」と呼ばれる社会現象まで引き起こした大人気ドラマ「私の名前はキム・サムスン」に出演した7人の芸歴や近況を追ってみました。
ほとんどが今では芸歴20年強の、中堅からベテラン俳優ですが、いずれもがデビュー間もないころに本ドラマに出演し、有名になっていったことがわかります。
今後も円熟した演技で、視聴者に感動を与える活躍をしてほしいものですね。