【韓国ドラマ】「ミセン -未生-」のあらすじは?出演者についても

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韓国ドラマと言われて思い浮かぶ作品は人それぞれかと思いますが、その中で名作として真っ先に名前が挙がる作品にはどんなものがあるでしょうか?

日本で韓流ブームを引き起こした「冬のソナタ」?韓国時代劇ブームの先駆け「宮廷女官チャングムの誓い」?第二次韓流ブームの火付け役「美男(イケメン)ですね」?
それともコロナ禍以降を牽引した「
愛の不時着」や「梨泰院クラス」?

このように様々な作品が皆さんの記憶に残っていると思いますが、そんな中で忘れてはならないのが今回紹介する「ミセン-未生-」です。

放送からずいぶん経っても韓国ドラマの名作として必ず名前が挙がってくる作品の概要や出演者について紹介したいと思います。

【韓国ドラマ】「ミセン -未生-」のあらすじは?出演者についても
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ミセン-未生-はどんなドラマ?

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「ミセン-未生-」は2014年に韓国のケーブルテレビ局tvNで放送されたWEBコミック原作のヒューマンドラマです。
「ミセン-未生-」は「応答せよ」シリーズと共にケーブルテレビドラマ人気を底上げした記念碑的作品であり、当時の韓国で“ミセンシンドローム”と呼ばれる社会現象を起こした大ヒット作品でもあります。

韓国での最高視聴率は10%を超え、これらの作品の成功がなければ同じtvN作品である「シグナル」や「愛の不時着」はもちろん、JTBCというケーブルテレビ局作品「梨泰院クラス」も生まれなかったかもしれませんね。

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そんな視聴率面でも成功したドラマ「ミセン-未生-」ですが、ドラマの内容自体もそれまでの韓国ドラマの常識を打ち破るものでした。

韓国ドラマといえば、どんなテイストの作品にも恋愛要素が入っており、ラブコメ作品にもサスペンス要素を入れてくるというのがお決まりだったのですが、本作は社会派ドラマ路線一本で勝負し、恋愛要素などはほぼ盛り込まなかったんです。

それまでの純愛、ラブコメ、愛憎劇という韓国ドラマのイメージを覆すもので、これによってそれまで敬遠してきた男性視聴者も取り込むことになりました。

キャストに関しても“ドラマには人気俳優が必要”という概念を覆し、積極的に知名度よりも演技力の高い俳優をキャスティングしました。

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そんな本作は過酷な韓国の競争社会で生きるサラリーマンたちの日常をリアルに描いたもので、囲碁しかしてこなかった主人公が周りからコネ入社と揶揄されながらも成長し認められていくという社会人の共感度抜群の内容になっています。

タイトルにもなっている「ミセン-未生-」とは韓国の囲碁用語で“死んでもないし、生きてもない石”という意味で、まだどちらに転ぶか分からない新入社員たちのことを指した言葉だと推測できます。そんな状態にある主人公がどのような成長を見せるのかが見どころです。

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主人公のコミュニケーション能力が低いとか、社会常識を全く知らないというのは新入社員なら誰しもがブチ当たる壁で、よくあるドラマのように親切丁寧な先輩が居たり、都合好く主人公の隠れた才能が開花するなんてこともありません。

頼りになるのは長年囲碁で鍛えてきた不屈の精神だけというのがグッとくるポイントで、それまで真摯に向き合ってきたものは例え夢破れようとも無駄ではなかったということなんですよね。間違いなくおすすめの名作です!

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あらすじ

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幼い頃より囲碁の天才と呼ばれていたチャン・グレは、将来はプロの棋士になるものと周囲から期待されていました。しかし、父の死や経済的理由から囲碁に集中できず、結局はプロになる夢を絶たれてしまいます。

これまで囲碁しかやってこなかった高卒のグレは26歳になってもバイト生活を送っていましたが、母のコネにより大手総合商社でインターンとして働くことになります。
しかし、コミュニケーション能力に欠け、まともな社会常識や学歴もないグレは電話対応やコピーすらこなせずにいました。

周囲からコネ入社だと椰揄され、同期たちともなかなか打ち解けられずにいたグレでしたが、自分ができることに真摯に打ち込むうちに徐々に周りの評価も変わってきます。

そして、プレゼン発表のために組んだ同期と揉めながらも合格を勝ち取ったことで、晴れて2年間の契約社員として入社し、インターン時と同じ営業3課に配属されることに。

その後グレは、囲碁で培った高い集中力と洞察力を活かして課の役に立つようになり、オ課長やキム代理に認められるようになります。

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出演者について

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今回はそんな名作ドラマの出演者たちが現在どのような活躍をしているのかをご紹介したいと思います。

イム・シワン(チャン・グレ)

イム・シワン1

主人公チャン・グレは元天才囲碁棋士という経歴を持ちながらも、学歴も社会経験もないままコネで大手商社のインターンとなったというキャラクターで、右も左もわからないまま突如過酷な社会人生活を送ることになります。

そんな主人公を演じるのは既にドラマ「太陽を抱く月」や映画「弁護人」といった大ヒット作への出演経験のあったイム・シワンさん。

イム・シワン2

韓国のアイドルグループZE:A(ゼア)のメンバーでもあるイム・シワンさんですが、アイドルとしてよりも俳優としてのイメージの方が強く、14歳の時にドラマデビューし、すぐに“演技ドル”として話題を集め、本作で初主演をすることになります。

イム・シワン3

その後もドラマ「王は愛する」「他人は地獄だ」「トレーサー」「なにもしたくない」、映画「名もなき野良犬の輪舞(ロンド)」「非常宣言」「スマホを落としただけなのに」などに出演し、更に世界的大ヒット作「イカゲーム2」への出演も決定するなど、イム・シワンさんの今後の活躍からも目が離せません。

イム・シワン4

カン・ソラ(アン・ヨンイ)

カン・ソラ1

ヒロイン的立ち位置のアン・ヨンイは同期入社の仲で唯一の女性であり、語学が堪能な実力者です。一番最初にグレのことを気にかける優しい人物ですが、入社後は男性社会の中で妬まれ苦労することになります。

カン・ソラ2
そんなヨンイを演じるのは大ヒット映画「サニー 永遠の仲間たち」への出演で既に有名になっていたカン・ソラさん。その後もドラマ「町の弁護士チョ・ドゥルホ」や「ピョン・ヒョクの恋」、映画「シークレット・ジョブ」などに出演してきたカン・ソラさんですが、

カン・ソラ3

2020年に結婚し、その後出産されています。
2023年現在第2子を妊娠中のようですね。
最新作は6年ぶりのドラマ復帰作となった2023年放送の「私たち、他人になれるかな?」です。

カン・ソラ4

カン・ハヌル(チャン・ベッキ)

カン・ハヌル1

見るからにエリートなベッキは、最初はエリート意識が高すぎることが影響して基礎的な業務ばかりをやらされることに嫌気がさしてしまいます。
その結果、高卒のグレの活躍に嫉妬してしまうのですが、自身の実力不足を悟ったことで意識が変わっていきます。

カン・ハヌル2

そんなベッキを演じたのは人気ドラマ「相続者たち」などへ出演していたカン・ハヌルさん。
しかし本格的にブレイクしたのは本作出演以降で、その後はドラマ「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」「椿の花咲く頃」、映画「二十歳」「ミッドナイト・ランナー」「パイレーツ: 失われた王家の秘宝」といったヒット作に次々と出演していきます。

カン・ハヌル3

公開済みの最新作は2023年の映画「ドリーム 〜狙え、人生逆転ゴール!〜」ですが、今後チョン・ソミンさんとの再共演映画「30日」や、麻薬犯罪映画「野党」、イム・シワンさんと共に出演が決定している「イカゲーム2」の公開などが控えています。

カン・ハヌル4

ピョン・ヨハン(ハン・ソンニュル)

ピョン・ヨハン1

本作のムードメーカー的存在のソンニュルは、ブルーカラーだった父親の影響により現場主義という事務方としては珍しい人物です。
当初はグレと何かと対立しますが、付き合いを経ていくうちに事務職の大切さを知るようになります。また社内一の情報通かつコミュニケーション能力の高い人物でもあります。

ピョン・ヨハン2

そんなソンニュルを演じるのは元々独立映画界のスターとして知られていたピョン・ヨハンさん。ドラマ初出演となった本作で更に知名度を高め、その後はドラマ「六龍が飛ぶ」や「ミスター・サンシャイン」といったヒット作でメインキャストに起用されます。

ピョン・ヨハン3

そしてパク・ヘイルさんやアン・ソンギさんらと共演した2022年の映画「ハンサン-龍の出現-」は韓国で730万人を超える観客動員数を記録し大ヒットとなります。

ピョン・ヨハン4

イ・ソンミン(オ・サンシク)

イ・ソンミン1

グレの直属の上司オ課長は、理想の上司として放送当時人気となったキャラクターです。
最初は対立する専務のコネにより入社したグレを毛嫌いしますが、実は部下思いで上司とも度々対立するという熱い人物。

不正を許せない性格のせいで面倒な仕事が山積みな営業3三課に追いやられていますが、同僚たちからの信頼は厚く、他部門の後輩たちからも慕われています。

イ・ソンミン2

そんなオ課長を演じたのは今や大人気俳優となったイ・ソンミンさん。芸歴30年を超えるベテランですが、本格的にブレイクしたのは本作出演以降となります。

その後は数多くの映画やドラマに出演し、名優ファン・ジョンミンさんと共演した映画「華麗なるリベンジ」や「工作 黒金星と呼ばれた男」、イ・ビョンホンさん主演作「KCIA 南山の部長たち」は大ヒット作となります。

イ・ソンミン3

2022年はドラマだけでも「未成年裁判」「刑事ロク最後の心理戦」「財閥家の末息子」などに出演する活躍ぶりとなっています。

イ・ソンミン4

キム・デミョン(キム・ドンシク)

キム・デミョン1

グレの指導役を務めるキム代理は、メタボ体型と天然パーマが特徴の、個性的で登場人物の中でも一番親近感の湧くキャラクターです。

オ課長に救われた過去があることから課長を側で支えており、グレに期待して厳しくするオ課長とは違い色々と世話を焼きます。

キム・デミョン2

そんなキム代理を演じるのはイ・ソンミンさんと同じく本作でブレイクしたキム・デミョンさんです。初めてドラマ出演した本作で広く知られるようになってからは数多く映画等で個性的な脇役として活躍し、2020年には映画「連鎖」で初主演を務め、ドラマ「賢い医師生活」シリーズでは主人公の一人を演じ、さらなる人気を獲得します。

キム・デミョン3

チョン・ソクホ(ハ・ソンジュン)

チョン・ソクホ1

ヨンイの指導役となるハ代理は、女性が活躍することが許せないというモラハラキャラです。最初は自分よりも優秀なヨンイに対して暴言を吐くような嫌な上司でしたが、次第にヨンイを認めるようになります。

そんなハ代理を演じるのは名バイプレーヤーとしてお馴染みのチョン・ソクホさん。実は本作がドラマ初出演作であり、その後数多くの人気作へ出演していくようになります。

近年は2023年No.1の人気ドラマとも評される「ムービング」や大ヒット映画シリーズ最新作「犯罪都市3」にも出演しています。

チョン・ソクホ1

シン・ウンジョン(ソン・ジヨン)

シン・ウンジョン1

ソン次長はオ課長と同期の営業本部営業1チームのトップです。
役職的にはオ課長より上ですが戦友のような関係性で、子供を育てながら夫と共働きする女性たちの代表のようなキャラクターとなっています。

そんなソン次長を演じるのはペ・ヨンジュンさん主演のドラマ「太王四神記」で有名となったシン・ウンジョンさん。

シン・ウンジョン2

また、これまで数多くの映画やドラマに出演しています。
近年はドラマ「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」や「内科パク院長」、そして2023年の出演作「仮面の女王」ではキム・ソナさんらと共に主演を務めています。

シン・ウンジョン3

まとめ

名作ドラマ「ミセン-未生-」についてと、その出演者たちのことを語ってきましたがいかがだったでしょうか?

当時、既に知られた方もいましたが、多くの俳優が本作出演によりブレイクしていたというのは驚きでしたね!
それだけ作品自体のクオリティーと出演者たちの演技力が素晴らしかったということでしょう。

本作には近年の作品にあるような派手な演出や驚きの展開などは無いかもしれませんが、間違いなく韓国ドラマ史に名作として記憶される作品の一つだと思いますので、まだ見たことがないという方はこの機会に是非見ていただきたいです!



 

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