出演前に事前準備を怠らないストイックな役作りを「デ・ニーロ・アプローチ」と呼ぶのは有名ですが、そんなプロ根性を見せる俳優がいるのはなにもハリウッドだけではありません。
演じる役柄のためにアクションを学ぶ、専門的な仕事を覚える、特殊メイクで老けてみせたり傷跡を作ったり、髪型を変えたり筋肉を付けたりするなど様々なアプローチがありますが、その中でも1番頻繁に行われるのは体型を変えることかもしれません。
そして、度々話題となり注目されるのが作品のためにダイエットすることです!
ということで今回は、役作りのためにダイエットした韓国芸能人6人を紹介したいと思います。
役作りのためにダイエットするということは、演じるキャラクターがモデルのような体型なんでしょうか?それとも病気の影響とか?
ダイエットする理由は様々でしょうが、そこにどんな頑張りがあったのか見ていきましょう。
まず今回紹介する中で最新なのがパク・ミニョンさんです。
彼女の代表作にはドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」「ヒーラー〜最高の恋人〜」「キム秘書はいったい、なぜ?」などがありますが、これらの作品ではすでにスリムで可愛らしい姿を披露しています。
しかし、若い頃は今よりもふっくらしていたようで、りんごダイエットやダンスダイエットなどを試した結果現在の身長164㎝、体重46㎏という体型となったそうです。ちなみに以下の写真は2007年のドラマ「アイ・アム・セム」に出演時のものです。
別に太っているわけではないですが、今よりもふっくらした印象がありますよね。
しかし、今回紹介するダイエットは、これまでのものとはレベルが違うものとなっているんです!
韓国で2024年1月1日に放送スタートするドラマ「私の夫と結婚して」で主演するパク・ミニョンさんは、がん闘病中という役柄を演じるため“37㎏”まで減量したんだとか!!
同名のウェブ小説を原作とするこのドラマは余命宣言されたパク・ミニョンさん演じる主人公が、親友と夫の不倫を目撃して殺された後、10年前に転生して2回目の人生を送るという復讐劇。
がん患者を演じるために9㎏も体重を落としたというパク・ミニョンさんですが、元々痩せ型なので相当大変だったことでしょう。パク・ミニョンさんはオンライン制作発表会において「どうしても健康的に痩せたら雰囲気が出ないと思ったので、皆さんには絶対に勧めないが、食事制限をして撮影する時はイオン飲料だけで何とか耐える程度にした」と話しており、病気のために痩せて亡くなるまでのシーンを最初に撮影し、その後2週間をかけて元の体型に戻れるように努力したんだとか。
しかし、胃が小さくなりすぎたせいで太るほうが難しかったそうで、「最後に大きな力を振り絞って死ぬ気でやってみた」と話して注目を集めました。
続いて紹介するのはドラマ「オクニョ〜運命の女〜」「胸部外科」「ミッシング〜彼らがいた〜」などで知られるコ・スさんです。
ダンスやテコンドーが特技というスポーツ万能なコ・スさんですが、以前映画のために1週間で10㎏減量したことがあります!
その映画とは2017年公開の「ルシッドドリーム/明晰夢」で、夢の中に入り込んで夢の内容をコントロールするというSFファンタジーです。
この作品で大企業の不正を暴く記者役を演じたコ・スさんは、3年前に誘拐された息子を必死に探しているというキャラクターです。
作品の冒頭ではお父さんらしく見えるために、食べたいものを食べ、運動をやめて10㎏増量したそうですが、必死に息子を探す過程を表現するためにダイエットしました。
つまり、作品冒頭では10㎏太った姿を見せ、息子を探す過程で10㎏痩せた必死な姿を披露しているんですね。
そんなコスさんが選んだダイエット方法は“種ダイエット”というもので、1週間ひまわりの種だけを食べていたそうです。映画で共演したカン・ヘジョンさんは、「ひまわりの種だけを食べているコ・スさんをリスかと思った。本当に可哀想だった」と語っています。
「梨泰院クラス」のヒットもあり日本でも人気が高いパク・ソジュンさんも、2023年末よりNetflixで配信されている最新作「京城クリーチャー」のために激しいダイエットをしています。
突然決まった露出シーンに備えて3週間ほどダイエットしたそうで、それは傷を治療するシーンのワンカットのためでした。当時はウェイトよりもコア運動に集中していた時期だったそうで、見た目はそれほど良い体ではなかったとのこと。なのでサツマイモと鶏のささ身を食べて身体づくりをしたそうです。
この他にもパク・ソジュンさんは2023年の映画「コンクリート・ユートピア」で、筋肉質な身体にするために76㎏から7㎏ほど減量したそうです。
劇中は冬なので厚い服を着ていますが、撮影は猛暑の中で行われたようで、減量した影響から体調管理が難しかったようです。
さらに2013年のドラマ「金よ出てこいコンコン」の役作りで、77.5kgあった体重を10kg減量しています。
そのダイエット方法とは毎日2時間ジムでトレーニングして6㎏、食事制限で残りの4㎏を落としたんだとか。
ドラマや映画で度々肉体美を披露することも多いパク・ソジュンさんは、常日頃からトレーニングが欠かせないそうですが、肉体美を維持するだけでも凄いのに、ワンカットのためだけに身体づくりをするというのはプロならでは!ちなみに、プロフィールにあるパク・ソジュンさんの身長は185.6cm、体重69㎏だそうです。
次に紹介するソンフンさんは、14年間も水泳選手として活躍し、その後俳優へと転身したという経歴の持ち主です。その肉体美は格闘家役を演じたドラマ「オー・マイ・ビーナス」でも披露されています。
近年は結婚生活と離婚騒動を描いた人気シリーズ「結婚作詞離婚作曲」で人気となっていますが、2017年のワンナイトからはじまるラブロマンス「じれったいロマンス」では、モデル顔負けのビジュアルを持つ御曹司役を演じるにあたって13㎏もの減量をしたと明かしています。
この作品の前に出演した「ドキドキ再婚ロマンス〜子どもが5人!?」を見ても特に太っていたわけではないと思うのですが、スラッとしたスタイルと細身のスーツを着こなすためにはダイエットが必要だったのかもしれません。
個人的に韓国で1番大好きな俳優ファン・ジョンミンさんは、30代になりやっとブレイクした遅咲きの俳優です。
ただ彼が出演する作品は軒並み大ヒットしており、主演映画の累計観客数が1億人を超えるため“1億俳優”と呼ばれています。
それほどの人気俳優のため代表作も数多くあるのですが、今回紹介するのはファン・ジョンミンさんの名を知らしめるきっかけとなった名作映画「ユア・マイ・サンシャイン」です。
この作品で風俗嬢を愛する田舎の純朴な青年役を演じたファン・ジョンミンさんは、愛しすぎたゆえにやつれていく姿を表現するため、撮影中の1週間で20㎏減量したそうです!
まずは青年のキャラクターに合った体重90㎏まで増量し、その後70㎏まで落とすというプロ根性を見せたこともあり映画は大ヒットとなり、ファン・ジョンミンさんは5つの映画賞で主演男優賞を受賞するに至りました。
以上、役作りのためにダイエットした韓国芸能人5人を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
比べるものではないとは思いますが、短期的に見ればわずか1週間で20㎏も落としたというファン・ジョンミンさんは流石としか言えませんし、演じる役柄に合わせて身体を作ってくるパク・ソジュンさんもプロですよね。
しかし、元々軽かったのにがん患者に見せるために37㎏まで減量して頬までコケさせたパク・ミニョンさんが1番きつそうに思えました!
皆さんもダイエットは必要な分だけ無理なくするようにしないと健康第一!ですよ。