日本でも大人気なドラマ「花より男子」。
神尾葉子が手がけた漫画を原作に各国で実写版が制作・放送され、そのたびに大ヒットとなっています。
今回は2009年に韓国で放送された「花より男子~Boys Over Flowers」をご紹介します。
韓国版の出演者達に相次いだ悲劇についても深堀しますので、ぜひ最後までご覧ください。
一流セレブが通う名門校に奨学生として入学したジャンディ。
正義感の強い庶民派なジャンディはある日、学園を牛耳る男子4人組「F4」のあまりの横暴ぶりに宣戦布告するもレッドカードを渡されてしまいます。学園内で執拗にいじめを受けるジャンディでしたが、どんな状況にも屈しない姿にF4のジュンピョは胸を打たれいつしか好意を持つように。
しかし2人の間を阻むかのように、親から反対されたりジャンディにライバルが現れるなど様々な問題が起こっていくのでした。
日本版にはなかったドラマティックな展開とこだわり抜かれた映像美が「花より男子~Boys Over Flowers」の魅力です。韓国でも高視聴率を記録し、一大ブームを巻き起こします。また出演をきっかけにブレイクした俳優は多く、彼らにとって転機となったドラマでした。
続いては出演者達の現在について深掘りしていきます。
最高視聴率35.5%を記録した「花より男子~Boys Over Flowers」。大ヒットし順調に見えたドラマですが、撮影期間中から怪我や事故が絶えず、その後も女性問題や離婚騒動など様々な悲劇が相次いでいたのです。
あまりの問題の多さに一部では「何かに取り憑かれているのでは」と噂されるほど。
一体、出演者達に何があったのでしょうか。それではご覧ください。
雑草魂でどんな状況にも屈しない庶民派の主人公ジャンディを演じたのは、人形のような美貌でデビュー前から人気があったク・ヘソンさんです。「花より男子」出演により一気にブレイクすると、映画監督や美術家、音楽家など多彩な才能も発揮し活動の幅を広げています。
2016年にはドラマ「ディア・ブラッド」で共演したアン・ジェヒョンさんと交際2か月のスピード婚を発表し、バラエティ番組でも仲の良い様子を見せていました。
しかし結婚から約3年後、自身のSNSでアン・ジェヒョンさんと不仲を匂わす投稿をします。
倦怠期を理由にアン・ジェヒョンさんが別れを望んでいるといった内容で、結婚生活においても非協力的だったと明かしました。
さらには「共演者と浮気している」などイメージダウンにも繋がりかねない発言までしており、アン・ジェヒョンさんも激しく反論します。2人の暴露合戦は離婚成立までの1年もの間続き、世間でも注目を集めたのです。
離婚後のク・ヘソンさんは当時の言動を反省しながら「これからは情熱的にやりたい仕事に励みたい」と前向きな姿勢を見せています。
大財閥の御曹司、F4のリーダーでありジャンディに想いを寄せるジュンピョを演じたのは、本作で百想芸術大賞男性新人演技賞を受賞したイ・ミンホさんです。
ジュンピョの象徴的な髪型にするため6回もパーマをかけたようで、視聴者の間でも話題となりました。
個性豊かなキャラクターと初々しいラブロマンスが詰まった本作は韓国国内だけでなく中国でも凄まじい人気となり、主役のイ・ミンホさんにはかなり注目が集まり、現在も人気は続いています。
しかしプライベートでは2006年に大きな交通事故に遭い、内腿や足首などの骨折で全治7か月と診断されました。
医師には「再び両足で歩くのは難しい」とまで言われ、入院中はかなり落ち込んだようです。
なんとか自身を奮い立たせリハビリに励み、ようやく出会えた役が「花より男子」でのジュンピョ役だったと語っていました。辛い経験をしていたとは想像もつきませんでしたよね。
実は2011年出演のドラマ「シティーハンター In Seoul」の撮影中にも軽い事故を起こしているイ・ミンホさん。
事故が多いと言われる韓国ですが、復帰が難しくなるほどの怪我ではなかったことは幸いでしたね。その後は不運に見舞われることなく、ドラマ「相続者たち」や「青い海の伝説」など数々のヒット作に出演しています。
元大統領の孫でF4の中でも王子様的存在のジフを演じたのは、アイドルグループSS501のリーダーでソロ歌手としても活躍中のキム・ヒョンジュンさんです。
日本でアイドル活動中にドラマ出演が決まったようで、栗色の髪と端正な顔立ちで一気に人気となりました。
元々不眠症だったというキム・ヒョンジュンさん。ドラマ出演によるストレスと不眠で胃潰瘍を併発し撮影中に倒れてしまったことがありました。なんとか撮影を続けていた矢先、バイクで移動中に自動車との接触事故に遭い軽傷を負います。腰の痛みが続いたためドラマ撮影やアイドル活動も一時中止する事態に。
また「花より男子」放送翌年にはアイドルグループSS501のメンバーらが所属事務所との契約満了と移籍に伴い、事実上の活動休止となります。
すぐにソロ活動を始めたキム・ヒョンジュンさんでしたが、兵役直前に元交際相手から「妊娠させた上に暴行が原因で流産した」と慰謝料を請求されたのです。キム・ヒョンジュンさん側は「事実ではない部分が多く、意見が食い違っている」と反論しすべてにおいて勝訴した後、名誉棄損で元交際相手を訴えたのでした。
泥沼化したトラブルに世間でのイメージはなかなか回復せず、報道から約5年間は一切仕事が無くなってしまいました。真実は公表されていませんが、繊細な性格のキム・ヒョンジュンさんにとって相当辛い時期であったのは確かでしょう。
その後は自身のペースで音楽活動を続けながら俳優としても活動しており、「これからは過去に囚われずに生きていきたい」と前向きに語っています。
また2022年には一般女性との結婚も発表し、幸せな生活を送っている様子です。
どんな女性でも虜にしてしまう陶芸家の4代目イジョンを演じたのは、キュートな見た目ながらストイックで男らしい性格で注目されているキム・ボムさんです。
F4の中でも最後にキャスティングされ、上品なプレイボーイぶりが話題となり瞬く間に人気となりました。
実はキム・ボムさんもドラマ撮影後の帰宅中に、マネージャーが運転する車が誤ってガードレールを突き破る事故を起こし、右足の親指部分を負傷してしまいます。
さらには現場移動中に後続車に追突される事故に遭い、後遺症として腰痛に悩まされることになります。
その後ドラマは無事に放送終了しましたが、兵役前になり「20代前半から遺伝性疾患の治療を続けている」と発表され、病と闘いながら俳優業に励んでいたことが明かされました。
様々な困難を乗り越えたキム・ボムさんは、除隊後にドラマ「九尾狐伝」で新しい大人の魅力溢れる姿を見せ、再び注目されています。
父親は裏組織の元ボスでF4の中では仲裁役のウビンを演じたのは、2007年にアイドルグループT-MAXとしてデビューしたキム・ジュンさんです。
年上女性に目がないプレイボーイなウビン。
演じたキム・ジュンさんはウビンとは違い、恋愛においては少し無愛想で社交的ではないのだとか。
自身とは違うキャラクターも見事に演じたキム・ジュンさんも、実は撮影中に交通事故に遭っています。
交差点での車同士の接触事故で、キム・ヒョンジュンさんの事故翌日だった事もあり世間では大きく注目されました。幸い健康には問題なく、すぐに撮影に復帰しています。
「花より男子」放送終了後はドラマや映画で活躍しながら、デビュー前から知り合いだった一般女性と結婚し子供も授かっています。
大企業の会長娘でジュンピョの婚約者として現れたジャンディのライバル、ジェギョンを演じたのは、明るくさっぱりとした性格と努力家な面が人気を誇る演技派女優のイ・ミンジョンさんです。「花より男子」の出演をきっかけに大ブレイクし、その後もコツコツと努力を重ね演技派女優と呼ばれるまでになりました。
2013年には元祖韓流四天王イ・ビョンホンさんと結婚し、年の差を感じさせない美男美女カップルに世間からも祝福の声が多く寄せられます。
しかし結婚した翌年、早くもスキャンダルが報じられたのです。
イ・ビョンホンさんが私的な席でわいせつな発言をしている動画を元に、愛人とされるモデルのイ・ジヨンさんとその友人でガールズグループGLAMのダヒさんからなんと現金50億ウォン(約5億円)を払うように脅迫されていたのです。
最終的には名誉毀損などの理由でイ・ジヨンさんとダヒさんに執行猶予付きの判決が下りましたが、イ・ビョンホンさんに対する世間のイメージはなかなか回復せず、妊娠中のイ・ミンジョンさんもしばらくは別居状態だったようです。
無事に出産を終えたイ・ミンジョンさんはインタビューで「妊娠中だったこともあり、別れようとは思わなかった」と当時の心境を明かしました。すぐに離婚を選択せず、将来を考えて添い遂げる覚悟をしたイ・ミンジョンさん。この決断に至るまでかなり辛い日々を送ったのではないでしょうか。
その後はスキャンダルもなく家族で幸せに過ごしている様子です。
ジャンディらが通う私立神話学園の自称・美女三銃士こと意地悪3人組の1人サニー役を演じたのは、26歳でデビューしてから着実に女優として歩んでいたチャン・ジャヨンさんです。
庶民派なジャンディを嫌う役柄に、チャン・ジャヨンさんは少し苦手意識があったようです。
また主要人物ではなかったため出番も少なく、ドラマ出演に対して徐々に不満を漏らすようになります。
そしてドラマも終盤にかかった3月7日、自宅で亡くなっているのが発見されました。
外傷や争った形跡がないことから自ら命を絶ったと発表され、放送中のドラマの出演者ということもあり世間ではかなりショッキングなニュースとして報道されました。
苦手な役柄や将来の不安などが心の負担になっていたのではとされていましたが、実は番組プロデューサーや監督など数々の重役らから性接待を強要されていたという事実が公表されたのです。
250枚にも及ぶ遺書らしき文書には苦しい胸中が綴られており、あまりにも酷い内容に波紋を呼びました。
また数年前よりうつ病も患っていたチャン・ジャヨンさん。
様々なマイナス要因が重なり、29歳で短い生涯に幕を閉じたのではと考えられています。
その後も何年にも渡り追及されてきた「チャン・ジャヨン事件」ですが、証拠不十分として捜査対象者全員が不起訴処分となりました。真実は分からないままですが、チャン・ジャヨンさんの女優として輝いた姿は今も視聴者の記憶に残り続けています。
今回は、韓国版「花より男子」出演者達について深掘りしていきました。
撮影中から怪我や事故が絶えず出演者も苦労したことでしょう。また突然の悲しい別れもあり、色々な面で記憶に残るドラマでした。
これからはそれぞれが明るく健康に活躍されることを期待したいですね。
合わせて読みたい