ある日突然、大活躍している芸能人が、一つの事故をきっかけに人生のどん底に・・・。
なんて話を聞いたことはないでしょうか？
今回は、ある日突然大事故に巻き込まれた韓国で活躍する芸能人チョン・イルさんの事故の内容や、その後の活動などについてご紹介していきます。
チョン・イルさんは、1987年9月9日生まれ、主に韓国で活躍する俳優です。
2006年映画「静かな世界」で俳優デビュー。
同年にシチュエーションコメディー「思いっきりハイキック！」で主人公を演じ、一気に人気俳優の仲間入りを果たしました。
デビューからまもなくして一躍スター俳優となったチョン・イルさん。
2009年には初めての時代劇にも挑戦し、この年の6月には日本でファンミーティングを行うなど、日本での人気も獲得しました。
チョン・イルさんは出演するドラマが時代劇が多いことから”時代劇男神”と呼ばれています。
2012年には、最高視聴率46.1％を記録した大ヒットドラマ「太陽を抱く月」で、主人公の異母兄である陽明君役を演じ注目を集めました。
チョン・イルさん演じる陽明君は、普段自由奔放の遊び人ですが仲間思いで正義感の強い一面もあるという誰からも愛されるキャラクターでした。
ドラマ内では最後、敵の矢を自ら受けにいき死に至ったシーンは、多くの視聴者が涙しましたね。
また、俳優のイ・ミンホさんとは幼馴染で昔から交流があり、現在でも親友として付き合いがあることでも有名です。チョン・イルさんは、イ・ミンホさんのことを「昔からオーラがあって自分とは正反対の人間だ。唯一の共通点は料理の好みだ。」と語っています。
デビューして間もない2006年8月、幼馴染の俳優イ・ミンホさんと旅行に訪れた地で交通事故に遭ってしまいます。
車が大破するほどの大事故でした。
事故の内容は、２人が乗っていた車に飲酒運転をしていた対向車の車が中央線をはみ出して正面衝突したというものです。つまり、チョン・イルさんとイ・ミンホさんには非がない状態で事故に巻き込まれてしまったのでした。
この事故で、チョン・イルさんは、首の骨が砕け、左骨盤にひびが入るなどの負傷。
さらに、脳震盪・脳出血・一部記憶喪失などの症状が出るなどして4か月間の入院をします。
同乗していた、イ・ミンホさんも足に計２本のボルトを入れるなどして7か月間入院生活を送りました。
一時は昏睡状態に陥るなど生死を彷徨ったそうです。
この事故を招いた飲酒運転をしていた相手側２人は即死でした。事故の大きさを物語っていますね。
こんな大きな事故でチョン・イルさん、イ・ミンホさんが生きているのは奇跡とも言えます。
チョン・イルさんは事故の後遺症に苦しみ、痛みに耐えながら毎日鎮痛剤を打って撮影に臨んでいたそうです。
2013年のドラマ「黄金の虹」の撮影中に激しい頭痛に襲われ、精密検査を受けるために病院へ行きます。この時に「脳動脈瘤」と診断されました。
脳動脈瘤は、脳の血管が風船のように膨らむ病気なので、破裂した際は「くも膜下出血」を発症し、最悪の場合は死に至るケースもあります。とても恐ろしい病です。
この当時の様子を、バラエティ番組に出演したときに
「26歳の時、脳動脈瘤と診断され、ショックで１か月引きこもりになった。またいつ死ぬかわからないと言われた。１か月間はうつのような状態になり、引きこもっていた。その時に子どものころから行きたかったサンティアゴ巡礼路に行き、心を落ち着かせることができた。」
と辛かった心境を語っています。
現在、チョン・イルさんのスマホには10年間分の写真、約7万枚保存されているそうです。
たくさんの写真が保存されているのには、大きく２つの理由があり、１つ目は、将来結婚して子どもができた時に「昔、お父さんはこんな風だったんだよ～」と写真を見せながら当時の思い出を語りたいという事。
２つ目は、日常生活で忘れてしまうことがあり、写真を撮り見返すことで当時の記憶を思い出すことができるかもしれないという思いから毎日たくさんの写真を撮っているそうです。
チョン・イルさんは事故により部分的な記憶をなくす記憶障害も発症していたのです。
記憶喪失と、脳動脈瘤という大病を患っているチョン・イルさん。
事故から約10年後の2016年に、社会服務要員として老人療養センターに入隊し、食事の手伝いや認知症の方のサポートなどで2年間服務をしました。
当時を振り返りチョン・イルさんは
「今までの俳優人生では経験できないことをたくさん経験し、とても充実した毎日で自分を見つめ直すいい時間を過ごせた。服務を共にした仲間はほとんど年下だったが、みな素晴らしく尊敬できる仲間ばかりだ」
と語っています。
事故の影響で、社会服務要員というサポートなどを主にする仕事でしたが、自分が大きなけがや病気に苦しんだチョン・イルさんだからこそ、できた任務かもしれませんね。
辛い経験の中、自分の病気と向き合い懸命に戦う姿にファンのみならず世間が胸を打たれたのでした。
兵役後もたくさんの映画やドラマに出演し、近年では「ポッサム～愛と運命を盗んだ男～」が大ヒットして話題になりました。
このドラマはチョン・イルさん主演の時代劇ドラマで、朝鮮時代の風習「ポッサム」を描いた作品です。
放送後はSNSなどで「久しぶりに見るべき時代劇だ！」と絶賛され、回を重ねるごとに毎回視聴率を更新するチョン・イルさんの代表作の１つとなりました。
このドラマは国内のみならず、台湾・ベトナム・フィリピンなどでも視聴され、日本でもDVD化されるなど、世界から愛されるドラマになっています。
チョン・イルさんが”時代劇男神”と呼ばれるのも納得ですよね。
現在も、ドラマの他に舞台、CM、ラジオなど幅広く活躍しているチョン・イルさん。
そんなチョン・イルさんの活躍は国内のみならず、世界にも広がっています。最近では、中国で行われた、ファッションイベントに参加しました。
元々は中国で白血病患者を助けるイベントに参加していましたが、このイベントに偶然ファッション関係者がたくさん参加しており、チョン・イルさんが関係者の目に留まったのだとか。
これをきっかけにファッション関連イベントによく招待されるようになり、ある 現場では、あのパリス・ヒルトンと一緒に写真を撮り話題になりました。
また現在でも日本にファンクラブがあり、全国ツアーを行うなど日本のファンとの交流も大事にしています。
2021年には、チョン・イルさん主演のドラマ「ヘチ 王座への道」が放送され、再び日本での注目を集めました。
いかがでしたか？
今回は、俳優のチョン・イルさんの事故の経緯や、その後の後遺症についてご紹介しました。
デビューしてこれからという時に、大きな事故に巻き込まれてしまったチョン・イルさん。治療やリハビリと並行して懸命に俳優活動を続けている姿にこれからも支えていきたいと強く誓ったファンも多くいるようです。
前向きに病気と向き合うチョン・イルさんの活躍を願いたいですね。
これからも応援していきましょう。
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